2019年6月14日金曜日

GVP 週間火山活動情報の概要:6月5日 ⇒ 11日;18火山

New Activity / Unrest
Colima  | Mexico  | 341040 | 3850 m
6月1日から7日に掛けて火口の北東側で小規模の噴火と間歇的な水蒸気と火山ガスの噴出が続きました。天候が悪くしばしば火口付近の目視観測が遮られました。

Etna  | Sicily (Italy)  | 211060 | 3295 m
NSEC火口の南東側、標高 2,850 m 付近の割れ目火口での火山活動は、その頻度と強さが6月3-4日に勢いを減じま5日には爆発は収束しました。割れ目火口付近では溶岩流の動きは5日には活発でしたが翌日には静まり冷却され始めました。6日にはNEC火口で突発的な火山灰の噴出がみられましたが急速に拡散しました。報告に拠れば、NSEC火口の北東側の隅がが 7 m 崩落しており、5月30日の火山灰の噴出時のものと思われる。更に、最近の噴火の前から火砕丘の南東側の高温部は、6月6日の噴火の際に、噴気孔からの堆積物で広く覆われています。

Great Sitkin  | Andreanof Islands (USA)  | 311120  | 1740 m
6月7日の1318時に、地震観測データは小規模の水蒸気爆発を起したと報告されました。航空カラーコードは「イエロー」

Piton de la Fournaise  | Reunion Island (France)  | 233020 | 2632 m
11日0603時に始まった群発地震は急速な地殻の変状を伴いました。0635時に火山性微動が始まり、噴火が始まったものと想定されますが、天候が悪く目視観測では確認出来ず、ウエブカメラの画像で確認出来ました。0930時に現地調査に赴いた火山学者は、“Dolomieu”火口の南南東側山腹で少なくとも 5カ所の割れ目火口を確認しました。天候が悪く観測所からの目視観測は阻まれていました。比較的低い標高の三か所の割れ目火口からは、高さ 30 m に達する溶岩噴泉と溶岩の流れだしが確認されました。上部の二ヶ所の割れ目火口は活動を停止しました。1530時現在、最も標高の低い割れ目火口は活動を続けています。

Sinabung  | Indonesia  | 261080  | 2460 m
6月9日1628時に噴火が発生し、濃密な黒色~茶褐色の火山灰の噴煙を山頂上空 7 km まで上昇し。火砕流が南東側に 3.5 km, 南側に 3 km 流下しました。鳴動音が観測所でも聞こえました。噴煙は10日まで、山頂火口の 500 m 上空まで上昇を続けました。警戒レベルは“1-4”段階の“3”。南東側 5 km 以内と北東側 4 km 以内と更に半径 3 km 以内は立入禁止。

Ongoing Activity
Agung  | Bali (Indonesia)  | 264020 |  2997 m
6月10日1212時に爆発が発生し灰色の火山灰を含む噴煙が 1 km 上昇しました。警戒レベルは“1-4”段階の“3”。半径 4 km 以内は立入禁止。

桜島  | Kyushu (Japan)  | 282080 | 1117 m
3-10日の間、ごく小規模の噴火と時折、火映が南岳火口で観測されました。警戒レベルは“5”段階の“3”。

Dukono  | Halmahera (Indonesia)  | 268010 |  1229 m
5-11日の間火山灰を含む噴煙が高度 2.1 km に達し様々な方角に拡散しました。警戒レベルは“1-4”段階の“2”で、半径 2 km 以内は立入禁止。

Ebeko  | Paramushir Island   | 290380 |  1103 m
3日に火山灰を含む噴煙が高度 3 km まで上昇しました。航空カラーコードは「オレンジ」

Kerinci  | Indonesia  | 261170 | 3800 m
7日0604時に、灰色を帯びた噴煙が山頂火口の上空 800 m まで上昇した事が観測されました。警戒レベルは“1-4”段階の“2”、半径 3 km 以内は立入禁止。

Klyuchevskoy  | Central Kamchatka   | 300260 | 4754 m
12日に火山灰を含む噴煙が高度 5 km に達しまし、航空カラーコードを「オレンジ」に引き上げました。火山灰を含む噴煙は、高度 5 km でその日遅くまで続き、西北西に 68 km まで広がりました。

Krakatau  | Indonesia  | 262000 | 813 m
地震観測網は10日0850時に噴火を記録しましたが、天候が悪く目視では確認出来ませんでした。警戒レベルは“1-4”段階の“2”、半径 2 km 以内は立入禁止。

Manam  | Papua New Guinea  | 251020 | 1807 m
7-8日に火山灰を含む噴煙が高度 4.3 km に達しました。

Merapi  | Central Java (Indonesia)  | 263250 | 2910 m
3-10日の間、溶岩ドームの想定容積 458,000 m^3 の変化はありません。新たに押し出された溶岩は南東側の山腹に落下し、岩屑雪崩を引き起こし9日には 1 km 余り落下しました。警戒レベルは“1-4”段階の“2”、半径 3 km 以内は立入禁止。

Rincon de la Vieja  | Costa Rica  |  |  1916 m
11日0343時に噴火が発生し、10分間継続しました。天候が悪く噴出物を確認する事は出来ませんでした。

Sabancaya  | Peru  |  | 5960 m
3-9日の間、連日平均 12回の噴火が観測されました。火山灰を含む噴煙は火口の上空 2.9 km まで上昇しました。7日の爆発では、火山灰を含む噴煙が 30 km 南から南西に広がりました。火口から半径 12 km 以内は立ち入り禁止。

Sheveluch  | Central Kamchatka |  300270 |  3283 m
1-7日の間、溶岩ドームで熱異常が観測されました。航空カラーコードは「オレンジ」


Stromboli  | Aeolian Islands (Italy)  | 211040 | 924 m
6月3、6-9日にストロンボリ式噴火が続き、複数の火口から脱ガスが起こりました。北側の“N1”と“N2”火口では毎時1-4回の頻度で噴石を 80 m 余りの高さに噴出し火山灰の含まれた噴煙が伴いました。南側の“S1”と“S2”火口では、毎時 3-8 回の頻度で、噴石を 80-150 m の高さまで吹き上げ、“C”火口からは火山ガスの噴煙が立ち昇りました。

以上

阿蘇山_190611_14110000_ASOKSRvsm

Nevado del Ruiz_190607_062315

Sierra Negra_190607_063618

0 件のコメント: