凝灰岩質石材を求めて社寺を巡る内に、凝灰岩では無いけれど、狛犬や龍の石彫に心惹かれる様になって来た。凝灰岩質石材の観察記録も878件とあと少しで“888”に達しそうなので、勿論これは続けていくが、凝灰岩以外の石材が使われている事が多い狛犬と龍の彫刻にも目を広げてみようと思うようになった。
初回は、千葉県館山市とも縁の深い、北品川の「品川神社」から。関東大震災の1年半後の大正十四年六月に神社の坂下、第一京浜に面して建立された鳥居から始めたい。狛犬は鳥居の根巻(藁座)の彫刻。龍は左右の柱に坐。石工は三州岡崎市中町「加藤八太郎」。当時の岡崎は大正五年に「岡崎石匠組合」に100軒、昭和6年に235軒と増加するほど隆盛を極めていた石の街であったようだ。岡崎は御影石の三大産地(岡崎・庵治・真壁)の一つとされていた。明日は暖かいらしいので、リハビリを兼ねて何処かの神社を巡りたい。
続く
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