GVPの火山活動情報の概要を御案内します。
New Activity/Unrest
活動の活発化を受けて警戒レベルをオレンジに引き上げました。半径
5 km 以内は立ち入り禁止区域。
Image courtesy of NOAA and Seismic Research Institute, 2003 (published in GVN Bulletin).
Kirishimayama 新燃岳 | Kyushu (Japan) | 282090 |
Elevation 1700 m
⇒気象庁、防災研の火山情報サイトを参照下さい。
3月9日~10日に噴出された火山灰
Turrialba | Costa Rica
| 345070 | Elevation 3340 m
3月6日2240時に新しい段階の噴火活動が始まり、火山灰を含む噴煙は火口縁の上空500 m に達しました。噴火活動は真夜中に激しさを増し、濃密な火山灰を含む噴煙と白熱岩塊を放出する活動を7日0300時まで継続しました。1740時には再度激しさを増し、1801-1820 時の間は特に火山灰を含む噴煙の量も増加したことがウエブカメラに捉えられました。3月8日の1515時と13日の0920時の噴火時には生じた火山灰を含む噴煙が300m上昇しました。
Ongoing Activity
Agung
| Bali (Indonesia) | 264020 |
Elevation 2997 m
3月7日から17日に掛けて,霧の濃い気象条件の下で、火口縁のじょうくう600mまで、白い噴煙が上昇するのが観測されました。11日の2332時の噴火で生じた火山灰を含む噴煙は950m上昇しました。警戒レベルは1-4段階の“3”
Aira
桜島 | Kyushu (Japan) | 282080 | Elevation 1117 m
⇒気象庁のサイトを参照下さい。
Ambae
| Vanuatu | 257030 | Elevation
1496 m
3月12-13日に火山灰を含む噴煙が高度3 km まで上昇しました。
Cleveland | Chuginadak Island (USA) | 311240 | Elevation 1730 m
3月7-13日の間も噴火に関する懸念は続きました。7日には地表面温度の上昇が観測され、8日には地震活動もやや高まりました。航空カラーコードは「イエロー」に引き下げられました。
Dukono
| Halmahera (Indonesia) | 268010
| Elevation 1229 m
この間、火山灰を含む噴煙は高度 1.5-3 km に達し、様々な方角に広がった事が観測されました。
Ebeko
| Paramushir Island (Russia) |
290380 | Elevation 1103 m
3月6日の噴火の際には火山灰を含む噴煙が高度 1.7 km に達しました。航空カラーコードは「オレンジ」が維持されています。
Ibu
| Halmahera (Indonesia) | 268030
| Elevation 1325 m
霧の多い条件下で、火山灰を含む噴煙が火口縁の上空 300-600 m まで上昇しているのが観測されました。警戒レベルは1-4段階の“2”。
Kadovar
| Papua New Guinea | 251002 |
Elevation 365 m
3月1日に主火口に白い噴煙が観測され、5日1800時に生じた爆発では灰色の噴煙が発生し火口の上空360mに達しました。南東側海岸火口の溶岩ドームは引き続き成長を続け、3月1日には海面から 7-8 m に、2日には10-11mに、8日には 10-17 m
に成りました。暗黒色の火山灰を含む噴煙がドームから上昇しており、夜間には主火口と南東側火口で火映が観測されます。
Kilauea
| Hawaiian Islands (USA) | 332010
| Elevation 1222 m
⇒特段の変化は報告されていません。
“Operational tracking of lava lake
surface motion at Kīlauea Volcano, Hawai‘i”と題する20頁の報告書が公開されました。https://pubs.usgs.gov/tm/13/a3/tm13a3.pdf
Mayon
| Luzon (Philippines) | 273030 |
Elevation 2462 m
この間の噴火活動は溶岩流の流下、火山ガスと水蒸気の噴出、溶岩噴泉等が続いています。6-10日の間の小規模の溶岩噴泉には火山灰を含む噴煙が伴い火口上空100-300 m まで上昇しました。鳴動音は半径 10 km 以内まで鳴り響き、活発な溶岩流は様々な方向に“ 3.3 km, 4.5
km, and 1.9 km long in the Mi-isi (S), Bonga (SE), and Basud (E) drainages”流れ下り、10日には水蒸気の噴煙が2.4 km 上昇しました。翌日、灰白色の噴煙が 2.5 km 上昇。警戒レベルは0-5段階の“3”。
Nevados de Chillan | Chile
| 357070 | Elevation 3180 m
2月16-28日の間、“Nicanor Crater”内の“Gil-Cruz lava dome”溶岩ドームのゆっくりとした成長を伴う活動が続き、ドーム上の南東―北西方向割れ目火口からの火山ガスの噴出は、時折、1.8km 程度上昇する火山灰と水蒸気の噴出に中断されながらも継続しています。2月22日の航空機からの観測では前回の観測から溶岩ドームの容積は増加していました。警戒レベルは「イエロー」
⇒チリの地質調査所に相当する“SERNAGEOMIN”の広報用ビデオが下記に在ります。お暇な折に如何ですか?画像等が無いかと探していてチェックしたものです。下記を開いて噴煙画像の見える画面の矢印をクリックすると3分程度のビデオをご覧になれます。言葉は判りませんが興味深いと思います。http://www.sernageomin.cl/
また、チリの火山調査研究に関する5分間の紹介ビデオ“nvestigación y monitoreo volcánico en Chile”も興味深いと思います。下記を開いてスクロールしていくと一番下に建物の画像が在るビデオです。隣に「火山のABC」ビデオもあります。
Popocatepetl | Mexico
| 341090 | Elevation 5393 m
3月7-13日の間に連日、105-361回の水蒸気と火山ガスの噴出が観測されました。夜間には火口部分に火映が観測されます。3月7日に爆発が観測され、12日の1042時の爆発では火山灰を含む噴煙が火口縁の上空 1.5 km まで上昇しました。警戒レベルは「イエロー」
Reventador | Ecuador
| 352010 | Elevation 3562 m
噴火を含む高レベルの地震活動を観測しています。水蒸気、火山ガスとかざんばいをふくむ噴煙は火口縁のじょうくう600mに達します。白熱岩塊が山腹を800m余り転がり落ちます。13碑には火砕流が南側山腹を400m余り流れ下りました。気象条件が悪くしばしば観測を妨げています。
Sabancaya | Peru
| 354006 | Elevation 5960 m
前の週に比べると噴火活動はやや低下しており、5-11日の間は平均一日に10回程度です。地震活動は長周期のものと、噴出を示すものに限られており、火山ガスと火山灰の噴煙は火口縁の上空5.4 km に達し様々な方角に広がります。亜硫酸ガスの噴気は3月9日の観測では日量2,396トンでした。半径12km以内は立ち入り禁止です。
Sheveluch | Central Kamchatka (Russia) | 300270 | Elevation 3283 m
弱い熱異常が衛星画像で4日と6-8日に観測されています。航空カラーコードは「オレンジ」です。
⇒ウエブカメラで山体全体が良く見える日が多くなって来ました。溶岩ドームからは噴気が常に上昇しています。
今日ご案内するウエブカメラの画像は“Klychevskoy”
“諏訪之瀬島”です。
以上
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