埼玉スリバチ学会のFWの午前の部をさぼり、草加宿で石工青木宗義の作品を観察させて頂いた。「日本の石仏」No.102 には、文化十(1813)年から弘化二(1845)年までの32年間の作品31点のリストが掲載されている。年に1点の作品は、如何にも少ないので先般の豊島区の慈眼寺金乗院の例の様に、未だ々記載されていないものが数多くあるのだろうが、取り敢えず、このリストに記載された中の興味を惹かれたものから拝見させて頂いている。今日はリストの中の唯一の宝篋印塔で、先日探しあぐねた草加市吉町の旧長福寺跡の墓地に在る。文化十二(1815)年の作。今回の刻銘は一部欠けているが「草加六丁目石工青木庄左衛門宗義」。宗義はその作品の半ばから刻銘に「神流齋」或いは「関八州石工司孫神流齋」を冠する様になるだけの事は有って、夫々の彫刻が素人の私の目から見ても素晴らしい。夫々の設置間隔がやや狭く、夫々の面を真っ直ぐに捉える事が出来なかったのが残念。
続く
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