千葉県北部の歴史の古い神社に、群馬や埼玉の凝灰岩質石材(大谷石は対象外)が礎石等の用途として入って来ていない事を確認する為に、この処国道16号以北の埼玉と茨城に囲まれた部分を徘徊している。栗橋までは群馬の凝灰岩が南下して入って来ている事は確認したので、念の為、市内96ヶ所中11ヶ所を歩いて調査を終える算段だったのに困った事が起きてしまった。
小さな神社の「沓脱石」になんと「緑色岩」が使われているのを発見!。しかも、拝殿の礎石はこれまで見た事も無い岩相!の凝灰岩が使われている。
緑色岩化した枕状溶岩は庭石として使われる事は多いが、加工して枕状溶岩の痕跡が見える状態と云うのは、これまで群馬県の上野村や群馬県立自然史博物館の庭他の数例を観察した程度でそれ以外は心当たりがない。
勿論、こんな綺麗な緑色岩は山北町の玄倉川の奥等でも観察出来るが、石材として切り出していたとの話は寡聞にして知らない。房総でも無い筈だ!
この緑色岩:枕状溶岩は、神奈川県博のボランティアの皆さんが磨き上げたので観察し易いが、普段は苔・地衣類と汚れでこんなに綺麗には見え難い。
この神社の大谷石を用いた本殿基壇は、昭和14(1939)年四月に建築された事は記録から明らかだが、拝殿は屋根を大正十二年に修繕した事が判るだけで建設時期が判らない。石材の風化も進んでいる。もし、群馬の凝灰岩がこの付近にまで使われているとすれば、他にも存在する可能性を疑う必要がある。
この地域の「しらみつぶし」を徒歩でやるのはかなり辛そう!廃墟に近い神社や廃道も多い。車ではとても行けない。
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