GVPの火山観測情報の概要をご案内します。
Activity for the week of 11 October-17
October 2017
今週は22火山の活動情報があります。新規火山の中には、霧島山系の新燃岳と共に、2009年に衝撃的な噴煙画像が公表された“Sarychev Peak”も含まれています。
New Activity/Unrest
Agung
| Bali (Indonesia) | 264020 |
Elevation 3142 m
天候が悪く目視観測が出来ない事が多いが、10月11-17日の間に濃い白い噴煙が火口縁の上空200mまで上昇しているのが観測されています。14日に地震活動は依然として活発ながら、浅い震源のものに限られており、火山性地震の数も安定していると報告されました。バリ島の当局は警戒レベルが“4”を維持されている事から、非常事態を10月26日まで延長する事を公示しました。避難民は139,199名で389のシェルターに収容されています。
Ambrym
| Vanuatu | 257040 | Elevation
1334 m
9月24日から10月6日の間の数回の観測と地震観測データから、噴火活動はカルデラ内の火山ガスと水蒸気の噴出が中心と見られています。警戒レベルは0-5段階の“3”を維持しており、“Benbow Crater”火口から半径2 km 以内と、“Marum Crater”火口から半径3 km 以内は立ち入り禁止。⇒この季節は天候が悪いのかライブカメラはチェック時には常に雲が掛っており火口付近の様子は全く見る事が出来ません。
Aoba
| Vanuatu | 257030 | Elevation
1496 m
10月13-14日に火山灰を含む噴煙が 2.1-4.6 km に達していましたが、短時間に 9.1kmまで上昇しました。
Kirishimayama | Kyushu (Japan) | 282090 | Elevation 1700 m
⇒内容が濃いので、気象庁の「各火山の活動状況」(ライブカメラは気象庁内の不具合で停止中)、産総研のウエブサイト、火山の会FB等を確認下さい。
Lewotolo
| Lomblen Island (Indonesia) |
264230 | Elevation 1423 m
山頂火口から白い噴煙が50m上昇。警戒レベルは1-4段階の“2”
Sarychev Peak | Matua Island (Russia) | 290240 | Elevation 1496 m
10月12日と14日に熱異常が観測され、14日は噴煙も確認されている。
⇒静止画ですが、2009年6月12日の噴煙画像は下記
Ongoing Activity
Aira 桜島 | Kyushu
(Japan) | 282080 | Elevation 1117 m
10月10-16日の間に18回の噴火が昭和火口で発生。内2回は爆発的噴火で噴煙は火口縁上空1.9kmまで上昇し、噴石は800mの距離まで飛散しました。
Cleveland | Chuginadak Island (USA) | 311240 | Elevation 1730 m
9月30日に観測された山頂火口の溶岩ドームは、10月に入り大きさが二倍に成長し、,300平方メートル、115
x 95 mのサイズ。衛星画像で観測される熱異常は前の週に比べて減衰しています。天候の良い日には小さな水蒸気の噴煙が観測されます。溶岩ドームは引き続き成長しているものと想定されています。
Dukono
| Halmahera (Indonesia) | 268010
| Elevation 1229 m
10月11-14日に火山灰を含む噴煙が高度 2.1 km まで上昇しています。
Ebeko
| Paramushir Island (Russia) |
290380 | Elevation 1103 m
10月6-7日、9日、12日に噴火が発生し火山灰を含む噴煙が高度 3 km まで上昇。カラーコードは「オレンジ」
Karymsky
| Eastern Kamchatka (Russia) |
300130 | Elevation 1513 m
10月11-12日に堆積した火山灰が再度飛散し 320 km 東まで広がった事が衛星画像で
確認されました。カラーコードは「オレンジ」
Kilauea
| Hawaiian Islands (USA) | 332010
| Elevation 1222 m
⇒特段の活動状況の変化は見られない様です。何時もの下記の画像をご覧ください。
Langila
| New Britain (Papua New Guinea)
| 252010 | Elevation 1330 m
10月11、15-16日に火山灰を含む噴煙が高度 1.8-2.1 km に達したと報告。
Nevados de Chillan | Chile
| 357070 | Elevation 3212 m
10月11日の0843時から6回の小規模な火山ガスと火山灰の噴出が発生しました。噴煙は1km上昇。警戒レベルは「イエロー」
Pacaya
| Guatemala | 342110 | Elevation
2569 m
10月13-14日にストロンボリ式噴火が発生し噴石は火口縁から25mの高さまで飛散しました。⇒この火山のライブカメラはここ暫くオフラインのままです。
Sabancaya | Peru
| 354006 | Elevation 5960 m
前の週と同じく爆発的な活動が継続しています。10月9日から15日の間の日平均の噴火回数は41回。火山灰を含む噴煙は火口縁の上空 3.1 km まで上昇しています。
Sangay
| Ecuador | 352090 | Elevation
5286 m
10月12-13日に火山灰を含む噴煙が高度 6.1 km まで上昇しました。
Santa Maria | Guatemala
| 342030 | Elevation 3745 m
10月11日に中規模のラハールが発生し“Salama”川の支流に流れ込みました。10月12-13日には複数回の爆発に伴い火山灰を含む噴煙が火口縁の上空500mまで上昇しました。13日には、豪雨を引き金に中規模から大規模のラハールが地震観測から判明。13-14日には火山灰を含む噴煙が噴出。15-16日には600m上昇しました。岩屑雪崩が溶岩ドームの北東側と南東側を流れ下りました。
Sheveluch | Central Kamchatka | 300270 | Elevation 3283
m
10月10日の爆発的噴火では火山灰を含む噴煙が高度 10 km に達し、12日には再飛散した火山灰を含む噴煙が 350 km まで広がりました。
Sinabung
| Indonesia | 261080 | Elevation
2460 m
10月11日1051時の噴火では火山灰を含む噴煙が火口上空 1.5 km まで上昇、12日0245時の噴火では火口上空 2 km まで上昇しました。噴煙に伴う火砕流は 1.5-2 km 山腹を流れ下りました。13-15日の噴火では火山灰を含む噴煙は火口上空 3 km まで上昇警戒レベルは最高レベルで、南南東側は半径 7 km が立ち入り禁止。
Suwanosejima | Ryukyu Islands (Japan) | 282030 | Elevation 796 m
10月11日に噴火が発生し噴煙は高度 2.7 km まで上昇しました。(衛星画像判定)
Turrialba | Costa Rica
| 345070 | Elevation 3340 m
10月11日0927時に発生した噴火で生じた火山灰を含む噴煙は火口縁の上空200mに達しました。以上
今週は、この火山情報に即したライブカメラ画像は大変少ないですが、以下の画像を御案内します。
“Augustin”,
“Augustin”,
“Kizimen”,
“Klychevskoy”,
“Lepevi”,
“Piton de Bert”,
“Piton de Basaile”,
“Piton de Fournaise”,
“Popocatepetl”,
以上
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