2017年7月8日土曜日

白い凝灰岩を用いた五輪塔 (14)

もう一度、千葉県内に在る白色凝灰岩を用いた五輪塔の観察に行きたいと思いながら、実現出来ない。と云うのも、今現物と向き合っても、細粒の凝灰岩の中の火山ガラスをどの様に確認出来るか?方法が固まっていないので「返り討ち」にあってすごすごと帰って来るしかないからだ。
顕微鏡を使う事の出来る試料の観察では、適正な倍率を探し出せば観察する事が出来る様になったし、インクを凝灰岩に浸透させて乾燥後に撮影すると、インクの浸透領域とガラスの領域がハッキリ画像上の違いとして捉えられる事も判ってきた。
例えば、下の画像の横幅は1.5mm。インクの浸透処理をしない場合とは画質が結構変わる。でも、これはフィールドでの観察時には使えない。



フィールドでデジカメを被写体に出来るだけ近付けて撮影したいのだが、相手は研磨した試料では無いので凹凸が有り、曲面が有りで広い範囲を全てよい状態で写す事は出来ない。デジカメはレンズ前数mmまで近づけられても、照明が旨く行かないので適度の隙間を置いて、出来るだけ白色光を使って写し込むしかないが、試料の火山ガラスの堆積面に平行な破断面でなんとか細粒の火山ガラス片の堆積状態を撮影が出来る様になって来た。
二枚の画像の横幅は5.5 mm。なんとかガラスの破片が観察出来る。



堆積面に直角な破面でもガラスの断片の形状を撮影出来なければ現地に行くか価値は無い。さて、どうしたものやら?

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