高宕石の分布を調べながら君津と木更津の神社を巡っていると、ある古い神社の境内に、比較的保存の良い石造りの祠のようなものを見付けた。
細かな細工もしっかりしているが残念ながら建立時期が見つからない。村の氏子殿が建設した事はこの画像の手前の階段脇の石柱に刻まれている。木造の拝殿はかなり傷んでしまっている。
この手前の石段とその脇の小さな石の祠(?)が、更に興味深い。
含礫緑色凝灰岩製である。
しめ縄の上を拡大すると
階段は、普通の階段石では無く、間知石が用いられている。間知石の一個の幅は28-30cm程度。
何れも礫を含む緑色凝灰岩なので、この付近で主に使われている高宕石とは全く異なるし、房総半島産出の石材とも思えない。しかもここに至るまでの数百段の階段石とも異なるのである。
小さな破片が階段脇に有ったのでサンプルに頂戴して来たが、洗浄すると緑色凝灰岩の特徴が良く判る。
さて、一体いつの時代に、ここに運ばれて来たものやら?神社縁起を調べてみようと考えている。
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