2015年5月20日水曜日

鎌倉石 (14) 光触寺墓地脇の石切場跡 A-2

 横に掘り進んだ部分を見てみよう。この部分はもう一つの石切り場と言われる崖との間に狭い尾根状に突き出ているだけなので、殆ど掘りだせないのに何故無理に掘りだしてしかもその途中で止めててしまったのか?本来壁面を洞窟状に掘り進む場合は、様々な痕跡から判断して、垣根掘りにする事が多いのだが、この部分ではその様にしていない。
 奥の壁の切残しをやや下側から眺めるとこんな雰囲気、画像の上の方は天井。天井は採掘痕が無いのでひび割れで脱落したのだろうか?下隅には刃鶴の刃先の痕跡が残る。石材と石材の間の隙間は6cmから7cm。長さ90cm奥行きはやや深くて20cmあった。仕上がり寸法が5-6寸という処か。
刃鶴の痕跡を拡大してみた。


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