これまでに何度かこの路地は歩いていて居たのだが、塀の為に一番上の石材しか目に入らずに、更にその直ぐ傍には大谷石があるので、これまでは雰囲気が似ているけれど大谷石だろうと思い通り過ぎていた場所。偶々、坂川に鵜が居て、上から眺めると背中の羽の模様や目の碧が美しい等と思いながら振り返ると、偶然何故か2段目の石材の上の方が目に入ってしまった。
私のデジカメはチルトファインダーと言うのか?液晶をかなり自由な角度に動かせるので、足元の地面すれすれの低い位置や、自分の眼では直接確認出来ない高さから撮影が出来る。
個人宅の敷地の中だが、隣家との境界部分なので撮影させて頂いた。
下の画像が房州石とはっきり判別出来る石材部分。この付近はまとまった構造物にはなっていないが房州石が少しずつ分布している。不思議な場所である。
松戸市立博物館で1999年に博物館調査報告4として「松戸市旧宿場町建築物調査報告書」を発行しておられる。この調査の対象は小生が生まれた1945年以前の建築物。博物館でこれを入手する事が出来たので、これらの建築物が調査時点で存在した場所を辿りながら改めて古い町割りを確認しながら、松戸宿の中の房州石の痕跡を再確認しようと歩き始めた次第。残念ながら、此処に記された建築物のかなりの部分が既に姿を消している。そして、最近の建築は古い遺構を全く消し去っているので、石材も残っていない。駐車場の片隅に岩舟石が、玄関前の一角に房州石がポツンと置かれているのを見るとチョット嬉しい!
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