芦野の「石の美術館」のショップで、芦野石のコースターを3枚購入しました。外観は既にこのブログでご案内していますが、2枚の黒目の縞模様が微妙に異なる様な気がして、2枚購入した訳です。黒い筋目模様はてっきり軽石が圧密されて溶結しガラス質になったものだと思い込んで居たのですが、片方はピントを合わせたにしてはなんとなく輪郭がぼんやりとしか写っていないので、何か表面に塗布しているのか?と実は疑っていました。
そこで、今日は博物館の日でしたので、本来やらなければいけない岩石の観察をサボって、ぼけた雰囲気のコースター側を耐水サンドペーパーを持ち込んで表面を舐めた上で実体顕微鏡を使って観察し、コリメート法で撮影しました。
肉眼でピントを合わせてもカメラではどうしてもピントがずれてしまいますがお許し下さい。
二枚の画像の横幅はおよそ5.5㎜(スケールを入れて観察しました)です。縦幅は同じ寸法になる様にトリミング。
上の画像は 見るからに黒い軽石がつぶれて細いガラス質の構造となったと言えそうなかなり細かい筋目が全体に沢山在ります。下の画像は全く異なっていて灰色の脈があります。基質の部分と連続している雰囲気です。しかも此処に見られるように、多分角閃石だろうと思うのですが自形結晶が沢山あります。
本当は、切断の鋸目が見えなくなるまで研磨すればもっとはっきりするとは思うのですが、今日はそこまで出来ませんでした。今度時間を作って再度研磨して観察する事にします。但し、12-18日は諸方徘徊の為、このブログの更新すら出来ない状態になりますので、実現するのはかなり先の話です。尚、偏光顕微鏡では無いので、実体顕微鏡では石英・斜長石、角閃石、磁鉄鉱、ガラス質部などは判断出来る事も有りますが、あくまでも推定の域を出る事はありません。
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