様々な場所で万成石を見ている内に、ある場所で壁面に淡いかすかな構造が見える場所が在りました。
上の画像はそのままではとても判らないだろうと思って、普段やったことが無い画像調整を行ってみたもの。余り大きくするよりも、小さいままの方が良く判るかも知れない。画面いっぱいに少し変形し左に頭をかしげた円形が見えないだろうか?余りに淡いので確証が無いが、花崗岩中に取り込まれた捕獲岩・天井石等の周囲の岩石が溶け込んで行く過程でゆっくりと円を描きながら沈んで行く時に作る「シュリーレン」模様ではないだろうか?大きさは直径50cm程度だったろうか?撮影時は確信を持てなくて撮影したのでスケールを当てていない。残念!
下の画像は以前、茨城県の稲田石の(株)サカタ殿の成形工場で拝見したものです。門型クレーンの大きさから画像の大きさを想像して頂きたい。この石の背面の凹凸のある切り出した面にその一部が表れていてこれを生かしたいと狙って上手く切断したものだそうです。但し、サカタ殿の山丁場での産出では無いような記憶がある。数年前の撮影。サカタさんは「石の百年館」を運営していて珍しい花崗岩を見る事も出来ます。その展示の中にも同様の構造はあります。
さて、これで桜みかげ・万成石の画像はほぼ完了しました。もう少し取溜めた花崗岩画像の中から興味深いものを探し出してご案内する予定です。昨日立ち寄った千葉県庁の外壁等も興味深いものがあります。
丁場の見学を快く受け入れて下さった武田石材さんにお礼申し上げます。
なんとなく見過ごしていたであろう花崗岩の様々な姿に、特に結晶の在り方に今後はもっと深く惹かれながら土と岩と火山の中で生きていけそうです。
久し振りに仙台に出張する事になりました。この後の写真の準備が出来ていないので来週は数日間更新が出来ないかもしれません。
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