2018年12月15日土曜日

GVP 火山活動情報の概要:12月5日⇒11日;16火山

これはスミソニアン博物館のGVPによるこの一週間の火山活動に関する情報の概要を、各地の火山監視カメラの画像と共にご紹介しているものです。画像は期間を越えて最新のものが入手できた場合は新しい画像をご紹介しています。
New Activity / Unrest
Manam  | Papua New Guinea  | 251020  |  1807 m
12月6日に噴煙が高度 5.2 km まで上昇し南東に広がった事が観測された。12月8日正午頃に地震活動が活発化し噴火が始まった事が確認された。噴火活動は力強い噴煙の噴出と火砕物を吹き上げている。午後早くにはパイロットからの報告や衛星画像等から巨大な噴煙が高度 15.2 km まで上昇し東に広がった。火砕物の噴出は夕方に収まった。高空に上昇した噴煙は夜間に拡散し始め、その後の噴煙は高度 8.2 km 付近を漂った。島民からの報告に拠れば空中を漂う火山灰によって太陽は遮られ凄まじい降灰だと表現した。最新の報告に拠れば、火山の北東側と東北東の山麓に住む住民は避難した。日付が変わる頃には地震活動も収束したが、降灰は翌日も観測され、高度 7.6 km に達した模様。
⇒噴火が巨大であった割にはNASA等でも取り上げないので画像が入手出来ませんでした

Mayon  | Luzon (Philippines)  | 273030 |  2462 m
この期間中、水蒸気の噴煙が時折立ち昇り主に西南西に広がった。火口部の火映現象は夜間にしばしば観測された。9日の1224時に、地震観測ネットワークが4分間継続する噴火の始まりを記録し噴煙は西に広がった。警戒レベルは“0-5”段階の“2”

Ongoing Activity
桜島 | Kyushu (Japan)  | 280080 |  1117 m
この期間には少なくとも二回の噴火が南岳火口で発生し、噴煙は火口縁の上空 1.1 km まで上昇しました。警戒レベルは“5”段階の“3”

Copahue  | Central Chile-Argentina border  | 357090 | 2953 m
12月6日にパイロットからの報告で噴煙が高度 3.0 km まで上昇したのを確認しました。衛星画像では噴煙は確認出来ませんでしたが、7日には再度目撃され衛星画像でも高度 3 km まで上昇した事が確認されました。

Dukono  | Halmahera (Indonesia)  | 268010 |  1229 m
4-11日の間噴煙が高度 1.8-2.4 km に達しました。警戒レベルは“1-4”段階の“2”

Ebeko  | Paramushir Island (Russia)  | 290380  |  1103 m
11月30日から12月7日の間、爆発が観測され、噴煙が高度 3.6 km まで上昇しました。航空カラーコードは「オレンジ」

Etna  | Sicily (Italy)  |  | 3295 m
12月3-9日の間、山頂火口からの火山ガスの噴出と、突発的なストロンボリ式噴火が“Bocca Nuova, Northeast Crater (NEC), and New Southeast Crater (NSEC)”で発生しました。ストロンボリ式噴火は“NSEC”火口では12月4日にもっとも盛んになり、溶岩流は東側山腹を500 m 余り下りました。溶岩流から生じた白熱岩塊が火砕丘を下り、時折、生じる崩壊により火山灰が噴出しました。火山ガスの噴出は火口東部の“Voragine”火口から、ストロンボリ式噴火は“NEC”火口から発生しています。

Ibu  | Halmahera (Indonesia)  | 268030 | 1325 m
12月11日に高度1.8 km まで噴煙が上昇しましたが、天候が悪く衛星画像では確認出来ませんでした。警戒レベルは“1-4”段階の“2”

Kilauea  | Hawaiian Islands (USA)  |  | 1222 m
割れ目火口“8”で溶岩が確認されたのは9月4日が最後で、様々な信号は“LERZ”での噴火活動の終焉を告げています。従って“LERZ”の噴火の終わりは、1983年に東リフトゾーン(ERZ)で始まったキラウエアでの一連の噴火活動の終わりをも示しています。この決定は噴火開始後3か月間活動の履歴が更新されない場合は、その噴火活動が終息したとみなす原則に従っている。尚、航空カラーコードは「イエロー」を維持している。

Krakatau  | Indonesia  | 262000 |  813 m
12月7、9、10日に噴火を観測しています。9日の噴火では濃密な黒い噴煙が山頂上空に噴出し北の方角に広がっていきました。

Merapi  | Central Java (Indonesia)  | 263250 |  2910 m
11月30日から12月6日の間、溶岩ドームは連日 2,200 立方メートルの割合で成長しています。6日現在、ドームの容積は推定 344,000 立方メートルに達していると思われます。
白色の様々な濃度の水蒸気の噴煙が火口縁の上空 150 m まで上昇しています。警戒レベルは“1-4”段階の“2”

Nevados de Chillan  | Chile  | 357070 | 3180 m
12月7日早朝に爆発が発生した事が地震観測ネットワークで観測され、高温の火山ガスと火山灰がウエブカメラで観測されました。警戒レベルは「オレンジ」。

Sabancaya  | Peru  |  354006 |  5960 m
この間、連日の噴火は17回程度に収まって来ています。長周期地震は観測されています。火山ガスと噴煙は火口縁の上空 3 km を越えます。この間7回の熱市場を観測し、12月6日には亜硫酸ガスの噴出量は日量で3.600 トンでした。

Sheveluch  | Central Kamchatka (Russia)  |  300270 |  3283 m
11月30日、12月1日と3-4日に熱異常を観測。航空カラーコードは「オレンジ」

Turrialba  | Costa Rica  | 345070 |  3340 m
12月5-11日の間、活動は継続していましたが、5日に火山の噴気が南にたなびきました。12月8日の噴火では噴煙は 500 m 上昇しました。9日の噴火では噴煙は 1 km 上昇しました。10日も火山灰の噴出は認められましたが同様に“Moravia (31 km WSW) and Santa Ana, and residents of Heredia (38 km W) ”等に降灰が報告されました。

Veniaminof  | United States  | 312070 |  2507 m
12月2日の衛星画像での観測では、氷に閉ざされた火口内の火砕丘から三本目の溶岩流が流れ始めています。三本の溶岩流は時折、氷や雪面との接触で爆発的に水蒸気を噴出させます。溶岩の噴出は4-5日も継続し、Webcam と衛星画像のデータは地表面温度の上昇を捉えています。また、水蒸気は時折、火山灰も伴っている事が確認されています。6日には地震活動はほぼ連続する様になり、低レベルの火山性微動は間歇的になり、溶岩の噴出が減勢したか停止したものと思われます。12日まで地震は変化しながらも継続しましたが、溶岩の噴出は確認されませんでした。航空カラーコードは「オレンジ」

その他の火山の画像
カムチャツカ半島:Bezymianny_Kamen_Klychevskoi_181212_232902

カムチャツカ半島:Klychevskol_Kamen_Bezymianny_181208_232900











Navado del Ruiz_181214_070303

メキシコ:Popocatepetl_181214_162730

口永良部島

以上

2018年12月12日水曜日

緑色凝灰岩の風化退色と下総式板碑の石材

銚子市の西側の九十九里浜の北端に当たる旭市の文殊堂で、風倒木で石仏が割れてしまったと云う情報をお聞きして、今日早速飛んで行ったのだが信仰厚い土地柄で既にその石仏は補修されていてその断面を見る事が出来なかった。
最初の画像は博物館の高橋直樹主任研究員が撮影したその破断面で、左側は一時的な風化色の淡緑色で、これがさらに進行すると淡褐色になってくる。右手のやや盛り上がった部分の濃緑色が「緑色凝灰岩」の本来の色彩なのです。二つの石材をご覧頂いて、風化前の色と風化後の色を見比べて頂く事は容易なのだが、実は殆ど信じて頂けない。折損例はこれを実証する為の好機なのだが、先ずそのような例には殆ど遭遇できない。
この折損事故のあった文殊堂は古い墓地で、未だに土葬の土饅頭がそのままに供養されている様な場所で、江戸時代からの銚子砂岩製の五輪塔や家形墓標も有る場所なのだが、以前から地元の石材である「飯岡石」の板碑が数多くある場所でもあるので、少々特異なこの板碑をご紹介したい。
緑色凝灰岩の風化に拠る退色は恐らく「緑泥石」が良く似た構造の「カオリン」に変化してしまうのだろうと思うのだが、正確な処は未だ調べていない。

緑色凝灰岩の石仏の折損部。撮影は千葉県立中央博物館地学研究科の高橋直樹主任研究員。

12月12日に私が訪問した時には既に修復されていた石仏

並んでいた石仏も伊豆の砂質の緑色凝灰岩が使われていた

飯岡石を用いた文化九年造立の石碑。飯岡石は白色の凝灰岩層が石灰質の生物遺骸で固化されたもの。小型のものは旭町の飯岡海岸で採取できるが、このように大きなものは海岸では採取出来ないと考えている。

飯岡石を用いた石碑

飯岡石を用いた供養塔

旭市の文化財に指定されている飯岡石のやや大型の板碑。縦横がほぼ1m。厚みは7~8 cm

この飯岡石の大形のものには殆どこのような生痕化石が観察される。表は文字を刻む前に平滑に仕上げているのかもしれない。海岸で波に運ばれたのであれば生痕化石がこの様に明瞭に残るのだろうかと疑問。

飯岡石に特徴的に観察されるスコリアによる荷重痕。

2018年12月8日土曜日

実体顕微鏡でのコリメート撮影:接眼レンズが大きな場合

新しい実体顕微鏡が3台博物館にやってきた。流石に、20年以上使ってきた物に比べると、レンズが綺麗な事と、接眼レンズも口径が大きいのとも相まって非常に観察画像がクリアに、かつ明るくなった。処が、接眼レンズ径が大きくなった為に従来使っていた携帯電話用アダプタが使えなくなってしまった。指先で微妙に距離を取りながら光軸を合わせつつシャッターを切るのが難しくなってしまった。いろんなアダプターを使えないかと試している内に、此れは一眼レフのレンズを外してそのまま顕微鏡にくっ付けると写せる事に気付いた。レンズを外したままでは、ミラーに接眼レンズが当たる危惧が在るので、カメラ毎のアダプターだけを取り付けて写すとこれが調子良い。

倍率は任意なので、倍率を決めたらいったんスケールを写し込んでおく必要があるが、私の場合は携帯電話の解像力が良くないので、一挙に画像が良くなった。
凝灰岩の表面は荒れやすいので、取り敢えず#3000の研磨材でサット仕上げ直して、丁寧に超音波洗浄をすると手頃な拡大率での観察画像が手軽に写せるようになった。


コリメート撮影は、小口径のレンズしか出来ないと思っていたが、意外な事に気付いて久し振りに参加した岩石仲間との例会が実に楽しく終わった。

2018年12月7日金曜日

GVP火山活動情報:11月28日⇒12月4日;20火山

New Activity / Unrest
雌阿寒岳  | Hokkaido (Japan)  | 285070 | 1499 m
11月20日からポンマチネシリ火口付近の浅いところを震源とする火山性地震が増加し、23日には725回(精査後の回数)となりました。24日以降、火山性地震は減少しましたが、今後も増減を繰り返す可能性があります。警戒レベルは“5”段階の“2”に引き上げ。(札幌地方気象台 7日1600時報告を抜粋引用)




Mayon  | Luzon (Philippines)  | 273030 |  2462 m
連日、水蒸気主体の噴気が上昇し、夜間には火映が観測されます。27日には水蒸気爆発が起こり、灰色の噴煙が 300-500 m まで上昇しました。30日には1分間継続した噴火が発生しこれもまた灰色の噴煙を上げました。警戒レベルは“0-5”段階の“2”。

Veniaminof  | United States  | 312070 |  2507 m
氷に閉ざされたカルデラ内の火砕丘からの溶岩流は現在も継続しており、地表面温度の上昇が観測されています。27-28日に掛けて空振計により空振が観測されています。30日のアンカレッジ付近のM7の地震により観測網がオフラインに成るまで継続して観測されていました。航空カラーコードは「オレンジ」

Ongoing Activity
桜島 | Kyushu (Japan)  | 280080 |  1117 m
11月26日から12月3日までの間、南岳火口では9回の噴火が発生し、噴煙は火口縁の上空 1.8 km まで上昇し、夜間には時折火映が観測されました。12月1日の爆発では噴煙は 2.5 km 上昇しテフラは火口から 1.1 km まで飛散しました。警戒レベルは“5”段階の“3”

Bagana  | Bougainville (Papua New Guinea)  | 255020 | 1855 m
12月1日に噴煙が高度 3 km まで上昇しました。強い熱異常が観測されています。噴煙は時折、高度 6.1 km に達しました。

Chiles-Cerro Negro  | Colombia-Ecuador  | 351110 | 4698 m
12月3日から“Cerro Negro”火山の地下で群発地震が増加しています。地震は火山性のものと見られ、山頂から 6 km 以内に震源が存在し、震源は地下 8 km (山頂の標高 約 4.7 km を加味し)にあります。最大のものはM2.3 の規模です。群発地震が発生し始めて、報告される真野で間に 5,400回の地震が観測されており、これは2015年以来最も大きな観測値です。報告では地震はゆっくりと増加に向かっています。警戒レベルは“4”段階の“2”。

Copahue  | Central Chile-Argentina border  | 357090 | 2953 m
12月2日に細い噴煙が上昇したのが観測されています。
Dukono  | Halmahera (Indonesia)  | 268010 |  1229 m
21-27日に掛けて噴煙が高度  1.5-2.1 km まで上昇した事が観測されています。警戒レベルは“1-4”段階の“2”。

Ebeko  | Paramushir Island (Russia)  | 290380  |  1103 m
11月23-30日の間、噴煙は高度 4 km に達し、24日には熱異常が観測されています。27日と29日には降灰が観測された地域が在ります。航空カラーコードは「オレンジ」

Kadovar  | Papua New Guinea  | 251002 | 365 m
11月27-28日に噴煙が高度 0.9 km まで上昇し、12月2日には噴煙が高度 1.2 km まで上昇しました。

霧島山系硫黄山  | Kyushu (Japan)  | 282090 |1700 m
硫黄山の南側の噴気地帯では、噴気が 200 m まで上がるなど活発な噴気・熱泥噴出活動が続いています。また、硫黄山の西側 500 m 付近では、噴気が 50 m まで上がりました。硫黄山南監視カメラでは、引き続き硫黄山の南側の湯だまりを確認しています。硫黄山付近では火山性地震が概ねやや多い状態で経過しています。浅い所を震源とする低周波地震も引き続き発生しています。火山性微動は観測されていません。また、硫黄山周辺でも火山性地震が時々発生しています。(鹿児島地方気象台 7日1600時報告を抜粋引用)

Krakatau  | Indonesia  | 262000 |  813 m
12月1日-3日に掛けて46-69秒間継続する噴火が報告されている。噴煙は 500-700 m 上昇。警戒レベルは“1-4”段階の“2”。

口永良部島  | Ryukyu Islands (Japan)  | 282050 |  657 m
新岳火口では、噴火が断続的に発生しています。12月5日から本日(7日)15時にかけて、噴煙は最高で火口縁上 800 m まで上がりました。火山性地震や火山性微動は、一連の噴火に伴って発生しています。5日-7日にかけて実施した現地調査では、新岳火口周辺の熱異常域に特段の変化は認められませんでした。火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は、やや多い状態で経過しています。GNSS連続観測では、島内における長い基線において、201年7月頃に縮みの傾向から停滞へと変化し現在は緩やかな伸びに変化したとみられます。(鹿児島地方気象台 7日1600時報告を抜粋引用)



Merapi  | Central Java (Indonesia)  | 263250 |  2910 m
11月23-29日の間溶岩ドームは連日 2,500 立方メートルの速度で成長し、29日には 329,000 立方メートルの容積に達したと推定されます。様々な濃度の噴気が山頂から最大 400 m まで上昇しています。警戒レベルは“1-4”段階の“2”。

Popocatepetl  | Mexico  | 341090 | 5393 m
11月28日から12月3日までの間、連日 16-79 回の火山ガスと水蒸気の噴出が観測されました。日中には火山性微動も観測されており12月2日の2回の噴火では白熱岩塊が上部山腹に放出され、噴煙は火口縁の上空 2.5 km まで上昇しました。更に3日午後の噴火では噴煙が 1.5 km 上昇しました。航空カラーコードは「イエロー」


Rincon de la Vieja  | Costa Rica  | 345020 | 1916 m
12月3日に1分間継続した噴火が観測されましたが、天候に恵まれず目視観測は出来ませんでした。

Sabancaya  | Peru  |  354006 |  5960 m
11月26日から12月2までの間に連日21回の爆発が発生しました。熱異常も観測され、28日の観測では亜硫酸ガスの放出量は日量で 4,600 トンでした。

Sheveluch  | Central Kamchatka (Russia)  |  300270 |  3283 m
23日に熱異常が観測されていますが、天候が悪く目視観測が出来ませんでした。航空カラーコードは「オレンジ」



諏訪之瀬島  | Ryukyu Islands (Japan)  | 282030 | Elevation 796 m
御岳(おたけ)火口では、噴火活動が続いています。同火口では、11月30日10時53分に噴火が発生し、噴煙が火口縁上1800 m まで上がりました。期間を通して、夜間に高感度の監視カメラで火映を観測しました。火山性地震は少ない状態で経過しています。火山性微動は観測されていません。(鹿児島地方気象台 7日1600時報告を抜粋引用)



Turrialba  | Costa Rica  | 345070 |  3340 m
11月28日から12月3日の間、時折単発的な噴煙の上昇が見られました。噴煙は火口縁の上空 500 m まで上昇し、降灰は 36 km 西南西の地域から報告されました。
以上

2018年12月3日月曜日

日陰の凝灰岩に似た石材

会津街道・五十里湖付近から川俣ダムに向かう途中の鬼怒川沿いに、「日陰」と「日向」と云う地位が在る。峻嶮な谷の底に住む人々には、生きる為に大切な日照がどれほど得られるかは重要な問題で正に「日陰」集落であり、「日向」集落なのだろう。
その、日陰集落の中に。ゴツゴツした大きな岩塊を含む凝灰岩で造られた石蔵が存在するのだが、(5月頃に一度ご紹介したと思う)、この石材に良く似た凝灰岩質石材を使った石蔵を、栃木市旭町の「神明宮」傍で見掛けた。







下部の礎石部は岩舟石である。

今日観察した12カ所の全てで、岩舟石が礎石に使われていた。明治時代に大谷石が南下するのを防いだのは、意外と「岩舟石」の角礫凝灰岩だったのかもしれない。
しかし、日陰の「土呂部火砕流溶結部」を栃木まで運ぶのは容易では無い。さて、何処にその採掘場所は存在したのだろうか?

2018年11月30日金曜日

GVP火山活動情報の概要: 11月21日⇒27日;21火山

これは、スミソニアン博物館の“GVP”で公開された各地の火山活動情報の概要を御案内するものです。添付画像は主として火山観測用ライブカメラ画像から取得したものをご紹介していますが、火山観測機関の活動報告書から抜粋引用したものもあります。

New Activity / Unrest
Fuego  | Guatemala  | 342090 |  3763 m
ここ数日の噴火の際に、衝撃波が生じ半径 20 km 以内の家屋を揺るがせています。噴煙は山頂火口の火砕丘の上空 1.3 km に達し、風下の 8~ 12 km の地域に降灰をもたらしています。白熱岩塊が 150 m の高さまで放出され、複数の峡谷を長距離に亘って転落し植生領域に達しています。24-25日には毎時 12-15 回の小規模から中規模の噴火が続き、噴煙は 1.1 km 上昇し、衝撃波は相変わらず建物を揺らし、降灰も報告されています。
26日には強い爆発が起こり、噴煙は 1.2 km まで上昇、半径 25 km 以内では衝撃波を感じ取り、爆発音が聞こえ、その中の幾つかの爆発音は 40 km 離れたグアテマラ市まで聞こえました。27日も爆発は毎時 10-15 回の頻度で発生し、噴煙は 1.3 km 上昇しました。白熱岩塊は 200 m の高さまで放出され様々な方角に岩屑雪崩を起させました。降灰は風下の地域から報告されました。

Karangetang  | Siau Island (Indonesia)  | 267020 |  1797 m
25日に噴火が有り、噴煙は火口縁の上空 500 m まで上昇しましたが天候が悪く噴煙は良く見えませんでした。航空カラーコードは「オレンジ」に、警戒レベルは“1-4”段階の“2”に引き上げられました。

Mayon  | Luzon (Philippines)  | 273030 |  2462 m
21-26日の間、水蒸気の白煙が時折、750 m の上空まで放出されました。火口の火映が夜間には観測され、26日には2回の水蒸気爆発が観測されました。
爆発では噴煙は 300-500 m 上昇しました。警戒レベルは“0-5”段階の“2”のままで、半径 6 km 以内は立入禁止です。

諏訪之瀬島  | Ryukyu Islands (Japan)  | 282030 |  796 m
16-22日の間16回の爆発が御岳火口で記録され、噴煙は最高 2 km 上空まで上昇し、噴石は火口から 300 m まで放出されました。降灰は17日に、風下の 4km の範囲内で観測されました。警戒レベルは“5”段階の“2”です。
Veniaminof  | United States  | 312070 |  2507 m
20-21日の夜間に氷に閉ざされたカルデラからの噴煙が急激に増加し、航空カラーコードを「レッド」に、警戒レベルを“4”段階の“4:Warning”に引き上げられました。噴煙は高度 4.6 km 以下で南東に 240 km まで広がりました。21日も引き続き噴煙が噴出している事が観測され、 400 km まで広がった事が観測されました。22日には、夕刻に瞬間的な短い噴火が観測され、噴煙が高度 3 km に達し、高度の低い噴煙のたなびきが南方に 100 km まで伸びました。噴煙が停止し、航空カラーコードは「オレンジ」に、“4”段階の“3:Watch”引き下げられました。衛星画像では夜を徹して熱異常が観測され、火映がウエブカメラで捉えられ溶岩の流出が想定されましたが、噴煙に遮られて観測出来ませんでした。溶岩の流出は27日も継続しています。

Ongoing Activity
桜島 | Kyushu (Japan)  | 280080 |  1117 m
19-22日の間に4回の爆発が観測され噴煙は火口縁の上空 1.6 km に達しました。噴石は火口から 500-700 m まで放出されました。20-21日の間は9月20日以来初めて夜間に火映が観測され、26日まで続きました。警戒レベルを“5”段階の“3”。
Dukono  | Halmahera (Indonesia)  | 268010 |  1229 m
21-27日の間噴煙が高度 1.5-2.1 km に達しました。

Ebeko  | Paramushir Island (Russia)  | 290380  |  1103 m
15-23日の間、噴煙が高度 3.2 km に達し、航空カラーコードはオレンジを維持しています。

Ibu  | Halmahera (Indonesia)  | 268030 | Elevation 1325 m
26日に噴煙が高度 1.8 km まで上昇した事が観測されました。警戒レベルを“1-4”段階の“2”。

Krakatau  | Indonesia  | 262000 |  813 m
24、25日及び26日に合計4回の爆発が観測され、噴煙は 300-600 m 上昇し、最後の爆発では濃い黒い噴煙を排出しました。警戒レベルを“1-4”段階の“2”。

口永良部島  | Ryukyu Islands (Japan)  | 282050 |  657 m
この間、新岳火口では時折噴火が発生し、噴煙が火口縁の上空 2.1 km まで上昇しました。警戒レベルを“1-5”段階の“3”。
Merapi  | Central Java (Indonesia)  | 263250 |  2910 m
溶岩ドームは、前の週よりはやや緩やかな日量で 2,600 立方mの勢いで成長を続け、21日の観測ではその総量は 308,000 立方mに達しました山頂から様々な濃度の噴煙が山頂から最大 12 m まで上昇し、。警戒レベルを“1-4”段階の“2”。

Pacaya  | Guatemala  | 342110 | Elevation 2569 m
24-27日の間、ストロンボリ式噴火が続き、少なくとも三か所で北西側山腹を溶岩流が流れ下っています。26-27日には小規模の岩屑雪崩も南東側斜面を下りました。

Rincon de la Vieja  | Costa Rica  | 345020 |  1916 m
27日に熱水(hydrotherma)爆発が発生し、水蒸気と火山ガスの噴煙が火口縁の上空 600 m まで上昇しました。

Sabancaya  | Peru  |  354006 |  5960 m
19-25日の間、連日平均20回の噴火が発生しました。噴煙は火口縁の上空 2.7 km まで上昇しています。22日に観測した亜硫酸ガスの排出量は日量で 3,000 トンです。
Sangay  | Ecuador  | 352090 |  5286 m
⇒8月頃の活動の報告なので原文を省略しましたが、エクアドルの最新報告では、この火山活動は2015年以来、2-3ヶ月間は激しい活動期が続き、その後 9-13ヶ月間休息期間が続くサイクルが繰り返していると記されています。今の処、噴火の影響は火山周辺に限定され人々への脅威は無いと判断されています。11月21日付けの報告書に掲載されていた噴火画像です。
Santa Maria  | Guatemala  | 342030 |  3745 m
24-27日の間溶岩ドームからの噴煙は 700-800 m に達し、一部の地域から降灰が報告されました。岩屑雪崩が山腹を下りました。

Semisopochnoi  | United States  | 311060 |  1221 m
10月31日以来活動は全く観測されていない。11月1日に衛星経由の地震観測データは故障でデータは得られていないが、空振観測でも以上は認められないので、航空カラーコードは「イエロー」に引き下げられました。馴染の無い火山なので9月の衛星画像ですが・・
Sheveluch  | Central Kamchatka (Russia)  |  300270 |  3283 m
16-17日と19-20日に衛星画像で熱異常が観測されており、航空カラーコードは「オレンジ」を維持しています。
⇒ここ暫く悪天候が続き、ライブカメラ画像は殆ど何も見えない状況がッすいています。

Turrialba  | Costa Rica  | 345070 |  3340 m
22日の噴火では噴煙が火口縁の上空 100 m まで上昇、翌日は頻繁に噴煙を生じました。23-25日には時折ストロンボリ式噴火が起こり、火山弾を放出し火口付近に堆積しました
26-27日には噴煙が 500 m じょうしょうし少量の火山灰が観測されました。
⇒長年の噴火の継続で荒廃した植生地域の状態を下記の最上段の下記表題をクリックするとご覧になれます。
“Recorrido Comparativo en el Flanco Noroeste del Volcán Turrialba. Nueve Años de Destrucción Acelerada. (Basado en trabajo de campo del 09 de octubre de 2018”
報告書は勿論、日本語ではありませんが、2009年10月と2018年11月の画像で比較していますので文章を読まなくとも大まかな理解は出来ると思います。一番最初に表示される山腹の画像の中の番号が、夫々の画像のインデックスとなって居ます。
http://www.ovsicori.una.ac.cr/index.php/vulcanologia/informes/informes-de-campo
この報告書の中から火口付近の比較画像をご紹介します
その他の火山画像
メキシコ:Popocatepetl_181126_175600
カムチャツカ半島:Bezymianny_Kamen_Klychevskoi_181130_002902
以上