所在地:国土地理院地図座標:35.127414,139.838989
JR内房線保田駅から徒歩:2.1 km ;バスは有るけど本数が少ない(道の駅下車)
さて、「ウニ」化石つながりで、印西市から南房総の鋸南町に飛びます。鋸南町は文字通り「鋸山」の南側の街です。ここに妙本寺さんはかなりの古刹ですが、歴代住職の墓石に妙に「ウニ化石」を観察される石材が使われています。正直な話、石材の産出地は不詳。これまで一千ヶ所を越えて石材を観察して来ましたが、これに似た化石が多産する石材は勝浦市で古い燈籠で観察例が在るだけです。産出地は不詳ですが、勝浦の例は風化が進み、崩れた部分の色から緑色凝灰岩だと判っています。この妙本寺の墓石の例では、風化で崩れた部分が無いのではっきりしませんが、どうやら同質らしい「香炉」と思われる石造物の表面色から、これも緑色凝灰岩だと推定しているので造立年代も勘案して伊豆の石材だろうと想定しています。残念ながら伊豆で同色の石材を観察していますが、化石には気付いていないのです。房総半島にもウニ化石が多産する国本層等がありますが、此処は固結していないので、墓石に使えるほど硬くはありません。御一人、この方にお聞きすればご存知かもしれないと思う石工さんが居られるのですが、このコロナ禍でお会いするのを控えています。まさかこんなに長引くとは・・・
墓石の一部を拡大しています。凝灰岩には間違いない様です。但し、サンプルは絶対に無いので、顕微鏡で確認する訳にはいきません
階段の途中に壊れた香炉の様なものが伏せて置かれていますが、多分これが同じ石材で緑色凝灰岩(砂質)の緑色が退色して風化色が出ているものだと思います。
その香炉の破断面です
勿論、この香炉の表面にも、断面ではありませんが、石灰質の化石が観察されます。
これは「ウニ」ではないかもしれませんが小さな化石の石灰質が溶け出てしまった跡だと思います。私は化石についての知識はほぼ無いので・・・・です。
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