この日は九十九里浜に近い匝瑳市と旭市の境目付近を走って、古建築での飯岡石と銚子砂岩の利用状況を調べていた。当初予定の10ヵ所中9か所と、走っている最中に庚申塚を見付けて立ち寄ったりまずまずのデータを得る事が出来た。最後に立ち寄った匝瑳市の「八幡大神」で、社殿の背後に「成東石」を使った塚が建立されていた。「成東石」は不定形の石材で、これまでは庭石か、石碑の礎石としての用途しか見た事が無かったけれど、なる程、ややおどろおどろしさが出て面白いと思った次第。
この地図以外の場所も回ったが、取敢えずは緑で囲んだ場所が今日走り回った場所。山武市成東に「波切不動院」が在る。この寺院の境内にこの石材の典型的露頭が在る。崖の上に本殿が鎮座境内の露頭の一つ。石灰質で細砂が固められたものなので、海水が浸透し易かった部分が固まり、流れにくかった部分は固結しなかったので地上に出てしまうと流れ去ってこの様に不定形の露頭を示す次第。
匝瑳市八日市場の八幡大神境内。本殿の裏手の小高い場所に石碑が据えられている。これは「成東石」
凸凹で不定形。20cmのスケールを置いているがこれは背面
正面。スケールは同様に 20 cm前の画像の部分をもう少し拡大した。時々貝殻化石等も掴まっているが・・・
尚、石碑の火炎型を形成する為に、足元付近等は加工しているので完全に自然石の形状そのままとはいかない。
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