2019年6月24日月曜日

GVP 週間火山活動情報の概要:6月12日 ⇒ 18日;20火山

New Activity / Unrest
Colima  | Mexico  | 341040 | 3850 m
8-14日の間、散発的に火口の北東部付近からの水蒸気と火山ガスの噴出と小規模の爆発が観測されました。天候が悪く、火口付近の目視観測は阻まれています。

Pavlof  | United States  | 312030 | 2493 m
5月中旬から高まっていた地震活動は通常レベルに戻り、航空カラーコードは「グリーン」に引き下げられました。Webcam では山頂付近の水蒸気の噴出が、衛星画像では温度の上昇が時折確認されています。これらの現象は“Pavlof”では珍しい事では有りません。

Piton de la Fournaise  | Reunion Island (France)  | 233020 | 2632 m
11日0635時に“Dolomieu”火口の南南東の割れ目火口から噴火が始まりました。溶岩流の先端は、0620時には標高 1,200-1,300 m に達しました。噴火は13日の1200時に終わりました。

Sangeang Api  | Indonesia  | 264050 |  1949 m
17日に複数の場所から噴気が始まり、次第に火山灰成分を増しながらおよそ1時間半の間継続し、高度 1.2-2.1 km に達し西寄りに拡散しました。熱異常が観測されており。警戒レベルは“1-4”段階の“2”です。

Ongoing Activity
Agung  | Bali (Indonesia)  | 264020 |  2997 m
13日の0138時に、地震観測ネット和0区は噴火現象を捉え、白熱岩塊が山腹に飛散しました。火山灰を含む噴煙は高度 5.5 km と 9.1 km まで上昇し西寄りの方角に拡散しました。0635時には火山灰を含む噴煙が途切れ、1505時には南側 370 km まで広がっていました。

桜島  | Kyushu (Japan)  | 282080 | 1117 m
南岳火口付近の膨張傾向は、11日0500に始まりました。1431時の爆発的噴火では火口から噴石が半径 1.2 km まで飛散し、火山灰を含む噴煙は、火口縁の上空 2.2 km まで上昇しました。13日の0921時の爆発直後にはやや収縮傾向が観測されました。ごく小規模の噴火が14-17日の間観測されました。警戒レベルは“5”段階の“3”です。

吾妻山  | Honshu (Japan)  | 283180  | 1949 m
17日に警戒レベルが“5”段階の“1”に引き下げられました。

Dukono  | Halmahera (Indonesia)  | 268010 |  1229 m
12-16日と18日に、火山灰を含む噴煙が高度 2.1-2.4 km まで上昇し様々な方角に拡散しました。警戒レベルは“1-4”段階の“2”であり、半径 2 km 以内は立ち入り禁止です。

Ebeko  | Paramushir Island   | 290380 |  1103 m。 
12日に熱異常が観測されました。航空カラーコードは「オレンジ」

Fuego  | Guatemala  | 342090 | 3763 m
15-18日の間、毎時間 10-20 貝の爆発が発生し火山灰を含む噴煙が火口縁の上空 1.1 km 以上上昇しました。爆発はしばしば衝撃波を伴い近隣の家屋を揺らしました。白熱岩塊が時折 200-400 m の高さまで放出され、岩屑雪崩を生じ、かなり遠くの、一部は植生地域までまで達しました。降灰は、12 km SW,  9 km SW,  8 km SW ,  8 km WSW, 8 km ENE 等の地域から報告されました。(地名は省略した)

Karymsky  | Eastern Kamchatka (Russia)  | | 1513 m
8-14日の間、弱い熱異常が観測され、航空カラーコードは「オレンジ」が維持されています。

Klyuchevskoy  | Central Kamchatka   | 300260 | 4754 m
11-13日の間、衛星画像で弱い熱異常が観測されています。11-12日の爆発はビデオと衛星画像で観測され、火山灰を含む噴煙は高度 5-5.6 kmに達し、西北西に 200 km まで広がりました。航空カラーコードは「オレンジ」が維持されています。

Krakatau  | Indonesia  | 262000 | 813 m
地震観測網は12日0719時に爆発的噴火を捉えましたが、悪天候で目視では観測出来ませんでした。警戒レベルは“1-4”段階の“2”です。
半径 2 km 以内は立ち入り禁止。

口永良部島  | 琉球諸島 (Japan)  | 282050 | 657 m
2月3日の新岳火口での噴火以来、浅い震源を持つ火口付近の地震活動は収まり、深い位置での火山性地震は5月16日以降観測されていない。亜硫酸ガスの噴出量は増加した状態が継続している。警戒レベルは6月12日に“1-4”段階の“2”に引き下げられました。

Manam  | Papua New Guinea  | 251020 | 1807 m
18日に火山灰を含む噴煙が高度 3-3.7 km まで上昇し東から北東方向に広がりました。熱異常も観測されています。

Pacaya  | Guatemala  | 342110 | 2569 m
15-18日に“Mackenney”火口で、ストロンボリ式噴火が発生し、噴石は火口縁の上空 30 m まで放出されました。溶岩流は二手に分かれ、北西と西側山腹を 30 m “Cerro Chino”に向かって流れ下りました。小規模の岩屑雪崩が溶岩流の先端部付近から発生し、山腹を下りました。

Poas  | Costa Rica  | 345040 | 2708 m
12日に小規模の間欠泉の様な噴火が発生し、毎時一回程度の頻度で高さ 50 m 程度まで噴出が有りました。18日の0604時に6分間継続した噴火が発生し噴煙が上昇しましたが、悪天候でその到達高度は不明です。0610-0615時の間に、住民が轟音を聞き、火口から噴煙が昇るのを見たと報告しました。降灰は、12 km SW ,  11 km SW ,  28 km SE , 23 km SSE の地域から報告されました。.火口の西側と南側では白い火山灰の堆積が webcam で観測されました。

Santa Maria  | Guatemala  | 342030 | 3745 m
12日にラハールが複数の峡谷を流れ下りました。“San Isidro”のラハールは幅 15-17 m ,深さ 1.5 m で、低木、樹幹、直径 2 m 以下の岩塊などを押し流しました。16日にも“San Isidro”をラハールが流れ下りました。15-18日には“Caliente”火砕丘で爆発が有り、火山灰を伴う噴煙が 400-800 m 上昇しました。岩屑雪崩が東側と南東の山腹を下り、17-18日には火砕丘の山麓に達しました。少量の降灰が、10 km SW, 6 km WSW, 18 km SSW等から報告されました。

Sheveluch  | Central Kamchatka |  300270 |  3283 m
 熱異常が衛星画像で8-14日の間観測されています。11-12日には爆発と高温岩塊の岩屑雪崩がビデオと衛星画像で捉えられています。
火山灰を含む噴煙は西北西に 60 km まで広がりました。航空カラーコードは「オレンジ」

Villarrica  | Chile  | 357120 | 2847 m
 5月1-31日に火山ガス主体の噴煙が火口縁の上空 170 m まで上昇し、火口の火映も時折観測されました。17日には、溶岩のスパッタが火口縁に届いた事が最新の赤外カメラで観測されました。
以上

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