たまにはフィールド調査を休んで、博物館に顕微鏡を覗きに行く。昨日は、前回に引き続き「幸屋火砕流」のバブル状の火山ガラスと、「多胡石」の縞模様と、鹿沼の玄武岩組織。フィールドでルーペを使った観察と、大きな拡大倍率が期待出来る新しい実体顕微鏡での観察が目的なので、平行な縞模様の標本からはほぼ四角いサイコロ状のサンプルを切り出し、隣り合った二面を研磨。他の面はルーペとの対比用に自然な破面のまま。
隣り合った二面を研磨して超音波洗浄したもの。他の面は割ったままの状態。
もう一つは、興味深い縞模様が何故出来るかの観察用に、薄く剥がれたサンプルの平らな面を研磨したもの。
側面の観察例は画像の横幅がほぼ 2 mm 横方向の堆積構造が観察される。ボケた部分は隙間が在る部分。被写界深度はそれほど深くない。石英と云うよりは火山ガラスの様なものが時々観察される。
堆積面を上から見ると銀色に光る雲母が折れ曲がって観察される。
濃い縞模様の部分の断面を観察すると、赤錆成分がコーヒーフイルターにトラップされるように、砂岩の隙間を流れてきた細粒分がトラップされて密集しているのが観察される。
今日は、今年一年の調査活動の報告書提出期限。3月20日までは大丈夫だと思っていたのに突然の提出期限目前で大慌てで4頁を纏めた。明日は南房総の石切り場調査。滑落しない様に注意しながら歩こう。
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