昨日(12月14日)は博物館に行く前に、市原市で風変わりな石蔵が在る御¥と云う情報で石材を調査にいったが、それだけでは勿体ないので周辺を 5 km 程歩き回って、水路の護岸や五か所の神社を回って伊豆の凝灰岩質石材の存在確認。四か所で伊豆の凝灰岩を確認。
この「古市場」と云う地名の場所に在る天満宮は治承年間(1177-1181)に建立されたという古い由緒の神社だが、勿論、記録に残らない何時かに改修され、現在は更にコンクリートの基礎になって居るのだが、念の為に行ってみた。コンクリートの礎石の間に、伊豆の加納丁場のものらしい、房州石に似た粒状の凝灰質が大きな凝灰岩と、発泡した茶褐色の岩塊の周りを淡緑色の凝灰質で隙間なく囲んだこれも伊豆の凝灰岩が所々に残されていた。天神様に付物の「撫で牛の狛犬」(牛でも「狛犬」と云うのはこれまで知らなかった)は、やや石灰質を帯びた河津の青石ではないかと思うのだが、風化で剥がれた部分が無いのでやや決め手に欠けてしまった。今も使っているのか知らないが、10年かそれ以上前に流行った「繊維入りコンクリート」の破片が神社の片隅のガラ置場にあったので参考写真を撮影。こんなの本当に効果が在ったのだろうか?
下賀茂の加納丁場(有料公開施設)の石材に似た凝灰質石材が礎石に使われている
やや発泡した茶褐色の岩塊の隙間を淡緑色の凝灰質が隙間なく埋めている。時々、岩塊がぽっくりと外れるので細工物には向かない。庚申塔や建物の礎石に使われる事が多い
少し拡大してみたが却って判り難いかな?画像の上下方向は 50 mm
こんな雰囲気で、コンクリートブロックの間に収まっている。グーグルの画像では此処までは判らないので、怪しいと感じたら自分を信じて兎に角歩いて其処まで行くしかない!
伊豆の河津の砂質緑色凝灰岩だと思うのだが今一つ納得できない石材だった!
神社額は残念ながら木製
昔流行った繊維強化コンクリートの破片。この繊維を適度に分散させるのが結構難しかった。ファイバーグラスや、鋼製ファイバー等も有ったが、今でも使っているのだろうか?
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