2018年11月12日月曜日

GVP 火山活動情報の概要:10月31日⇒11月6日;19火山

New Activity / Unrest
口永良部島 | Ryukyu Islands (Japan)  | 282050 |  657 m
期間中ごく小規模の噴火が新岳火口で発生し、噴煙が火口縁の上空 500-1,200 m まで上昇しました。警戒レベルは“1-5”段階の“3”です。

Sarychev Peak  | Matua Island (Russia)  | 290240 |  1496 m
10月10日以降かざんばいを噴出する噴火は発生せず。火映も15日以降は観測されていません。16-31日は天候不順で観測出来ませんでした。航空カラーコードは「イエロー」に引き下げられました。

Ongoing Activity
桜島 | Kyushu (Japan)  | 280080 |  1117 m
30日1022時の南岳噴火では噴煙が火口縁の 1 km まで上昇しました。2-5日の間に二回の爆発が発生し、激しい方の噴火の際には噴煙が噴煙が 2.6 km 上昇し、噴出物を 700 m 上昇させました。警戒レベルは“5”段階の“3”です。

Dukono  | Halmahera (Indonesia)  | 268010 |  1229 m
3-31日に噴煙が高度 2.1 km に達しました。

Ebeko  | Paramushir Island (Russia)  | 290380  |  1103 m
10月26日から31日までの間、爆発により噴煙が高度 3.7 km に達し、29-31日に掛けて降灰が報告されました。24日と29日には熱異常も観測され、航空カラーコードは「オレンジ」です。

Etna  | Sicily (Italy)  | 211060  |  3295 m
29-11月4日の間山頂火口とでの火山ガスの噴出と“Bocca Nuova, NEC, SEC, and NSEC ”でのストロンボリ式噴火が続きました。NSEC火口でのストロンボリ式噴火は休止期間が数分から数時間と変化しました。“Voragine”火口からの火山ガスの噴出量は先週よりは弱まっています。“NEC”火口のストロンボリ式噴火は時折、少量の火山灰を伴っています。

Fuego  | Guatemala  | 342090 |  3763 m
10月31日から地震活動はその発生数と強さが増し始めました。噴煙は31日から11月5日の間、山頂火口から上空 1 km まで上昇しました。降灰は、風下の9 km SW,12 km SW, 8 km WSW, 8 km SW,8 km NW等の地域から報告されました。11月2日には溶岩流が南南西側に 300 m 、4日には 600 m の地点まで流れ下りました。 11月4日の爆発では衝撃波が近隣を震わせ、5日には白熱岩塊が 200 m の高さまで噴出しました。6日には更に活動の活発化が、連続した爆発の発生や噴煙が 1 km 上昇するなどの状況で確認されました。白熱岩塊の飛散は岩屑雪崩を引き起こし、溶岩流は峡谷を下り、衝撃波は地域の家屋を震わせました。

Krakatau  | Indonesia  | 262000 |  813 m
11月6日に37秒間継続する爆発が蟻、噴煙が 500 m 上昇しました。その後山頂から 600 m も噴煙が上昇しました。警戒レベルは“1-4”段階の“2”です。

Merapi  | Central Java (Indonesia)  | 263250 |  2910 m
期間中の溶岩ドームの成長は連日 2.900 立方メートルで前の週よりは遅くなっています。10月31日現在では写真による測定で 248,000立方メートルに達しています。
水蒸気の量は様々ですが山頂から 50 m 程度上昇しており、警戒レベルは“1-4”段階の“2”で、半径 3 km 以内は立ち入り禁止です。

Nevados de Chillan  | Chile  | 357070 | Elevation 3180 m
“Nicanor”火口での溶岩ドームの成長はゆっくりですが確実に継続しています。地震活動は中規模程度で長周期や火山性微動が中心で、時折噴火を示すものも含まれます。
火山ガスの噴出は限定的でしばしば火山灰を含みます。散発的な爆発では時折噴石を飛ばし火口周辺に落下し、夜間には溶岩ドームの火映現象が観測されます。
警戒レベルは「オレンジ」のままで、半径 3 km 以内は立入禁止です。

Piton de la Fournaise  | Reunion Island (France)  | 233020 | 2632 m
9月15日に始まった噴火活動は11月1日に収まりました。

Popocatepetl  | Mexico  | 341090 |  5393 m
10月31日から11月6日の間、89-192回の火山ガスの噴出を数えました。11月3ひの二回の爆発的噴火の際には噴石を吹き上げ、噴煙は火口縁の上空 1.5-1.6 km に達しました。
3日の二回の噴火の際は噴石を吹き上げ、噴煙は火口縁の上空 1.5-1.6 km に達しました。警戒レベルは「イエロー」です。

Rincon de la Vieja  | Costa Rica  | 345020 | Elevation 1916 m
11月4日に始まった噴火活動は二分間継続する噴火を三回繰り返しました。点九工が悪く噴煙高さを観測する事は出来ませんでした。翌日の噴火では噴煙は火口縁の上空 100 m まで上昇しました。

Sabancaya  | Peru  |  354006 |  5960 m
この期間中は連日平均 30 回の噴火を繰り返しています。噴煙は火口縁の上空 3.4 km まで上昇します。亜硫酸ガスの噴出量は日量で連日 2,300 トンです。

Santa Maria  | Guatemala  | 342030 |  3745 m
溶岩ドームでの岩屑雪崩が11月2日から増加しました。岩屑雪崩は南側の山腹を長い距離に亘って下り、時折噴煙が観察されます。11月2-6日の間の噴火時には噴煙が火口縁の上空 500-800 m まで上昇しています。4-5日には岩屑雪崩が南東側と北東側山腹を流下りました。

Semisopochnoi  | United States  | 311060 |  1221 m
31日に二回の小噴火が地震波と空振から観測されました。断続的な火山性微動が11月1日に観測されましたが観測用通信機器の故障が発生しました。4日までは天候が悪く目視観測は出来ませんでした。5-6日は衛星画像では火山現象を全く何も観測出来ませんでした。航空カラーコードは「オレンジ」

Sheveluch  | Central Kamchatka (Russia)  |  300270 |  3283 m
弱い熱異常が31日から11月2日の間観測されました。航空カラーコードは「オレンジ」

Turrialba  | Costa Rica  | 345070 |  3340 m
噴煙は連日火口縁の上空 500 m まで上昇しています。加えて地震活動は、火山性微動、長周期微動等が観測されています。火山灰の噴出も11月6日まで観測されています。11月2日には早朝に70分間継続した長い噴火活動があり、噴煙が 500 m 上昇し、その後も幾つかの2-3分程度の短い噴火が観測されました。その後も活発な地震活動が続き、5日には噴煙が 600 m 上昇しました。

Veniaminof  | United States  | 312070 |  2507 m
氷で満たされたカルデラ火口内の火砕丘出の噴火は11月6日現在も継続しています。衛星画像では、溶岩流を示す地表面温度の上昇も確認されています。
35 km 南東に在るウエブカメラでは、時折噴煙が上がり、火砕丘の火映も観察されます。5日の航空機パイロット等の報告では、噴煙は高度 4.3 km に達しました。
航空カラーコードは「オレンジ」
以上
その他のライブカメラの画像
300250_Bezymianny_2882m

313020_Iliamna_3763m

351020_Nevado del Ruiz_5321m

313030_Redoubt_3108m

211020_Italy_Vesuvius_1281m

以上

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