伊豆産の緑色凝灰岩を用いて縁取りに美しい龍を掘り込んだ神社額の作者を調査中。文献で同類のものが安政四年と刻まれて野田にも在る事が判ったが見る事が出来ない。
この閻魔像を手掛けられた「古谷津喜兵衛」は野田の在の石工らしく、幾つかの作品が神社に収められており最も新しいものは大正時代の十六代の手になる鳥居が今の処最新作。作品の中に見事な龍が有るのでこの石工殿に焦点を当てて調査を進める事に空いた。現在はこの名の石材業社殿は居られない。画像は、これは閻魔法王であろうか?根府川石に似た形状の本小松石の硬い石の表面に丁寧な掘り込みをされており、文久二年壬戌と有るので西暦1862年の作である。
以前の凝灰岩の調査画像の中に、同種のものが瓦や他の石造物と一緒に置かれているのを見付けたので、近い内に裏面を確認に行く事にした。
0 件のコメント:
コメントを投稿