急傾斜地の角度を画像で表わすのはこの様な杉林の場合には視覚が限られてしまうので結構難しい。8月30日に富津の南部「鹿原」で、100年前の石蔵に使われた凝灰質砂岩の採掘をした丁場の探索に地元の方々と一緒に参加した。偶々地域の方からの古い昔の証言が有り、午前中の探索で、その石丁場の場所を確認出来た。下の方に調査メンバーの一人が写っている。
画像はその石丁場で、右側の崖の様に見えるのが採石の現場である。地層の傾斜は85度程度だから殆ど垂直なのだが、杉林の方も60度は越えるのではないかと思える場所に、こうして杉を植林している。恐らく60-80年物だが、今は1本2,000円出せば伐採しても良いと言う業者が居るらしい。但し、2,000円と伐採した杉は業者の手に渡のだから、森林の所有者からしてみれば、費用が出るだけの話。
凝灰質砂岩の層は厚みがたったの90cm。此処から厚さ方向に65-68cm、幅27cm高さ21cmの石材を切り出し、谷筋に降ろしてから全て背中に背負って100m程度の急坂を登って立派な石蔵に使われた。
この付近は、他にも自家使用用として多少スコリアの多い石材が、納屋の基礎などに使われている。
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