千葉県立中央博物館では毎年「県外岩石観察会」を開催しておられる。今年は「伊豆石と伊豆半島」の二日間の旅。といっても往復の所要時間が長いので実質の観察時間はかなり限られてしまうのだが、房州石を知る為には伊豆石を観なければならないし、伊豆石を見るなら伊豆半島の代表的地質を見ておこうと言う訳で最後の下見に御一緒してきました。
これは湯ヶ島層群の凝灰岩の中に熱水変質を受けたとても硬い部分が有りその破面に偶々出て来た貝化石。化石の直ぐ傍には熱水の脈があり水晶が晶出していました。
画面の横幅は上に写しこんだスケールから約53.4㎜程度。画面右下や他にも貝殻の剥片の様なものが見えます。露頭の場所は、観察会の時にこれを参加者の皆さんにお見せしたいので取り敢えず・・・・
他にも二枚貝の断面の様に見える円弧等がありましたがまだ未確認です。
岩体全体が硬い訳では無く、熱水脈の周囲のある部分が硬く、直ぐ傍でもザクザクの部分があり、熱水変質の不思議を見た感じです。
岩石表面を接写する際に、スケールに厚みが有るものだと焦点がボケたり、表面が光って露出が合わない様な事が有るので、今回は工事屋さんが使う薄いプラスチックの「クラックスケール」を使ってみました。反射がきつくて駄目かなと思いましたが意外とスケールが鮮明に写ってくれましたので、暫く試してみようと考えています。この様な接写をする場合は、スケールを出来るだけ近くに置きたいので、帰宅してパソコンで見ると焦点がスケール側に在って残念な思いをする事が良くあります。
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