河床をゆっくり歩きまわって、今回は石灰岩の礫を含む礫を探したのだが、この画像の中に一個だけ異質な礫が混じっている。私は杏仁状玄武岩だと判断したので、最終的にはこれは現地に於いて来てしまった。(最近、沼山から緑色の流紋岩(滝沢川層らしい)や良く発泡した流紋岩を持ち帰った際に少し腰痛が再発しそうだったので、今回はすこし厳選した結果だが)この画像の中央にやや色の黒い小さな白い斑点のと穴の開いた礫がある。この礫です。
専門家の言う事だから、素人の口出しをする事では無いかとも思うが、「岡山の岩石」という文庫本に「杏仁状凝灰岩」という画像が掲示されている。「耀緑凝灰岩」とか「シャールスタイン」等と言う言葉が流通していた頃の名残なのだろうが、これを「凝灰岩」とするのは間違い。「杏仁状玄武岩」が正しい。変形した枕状溶岩等を観た昔の学者たちが、理解出来ずにこんな名前を付けたのだろう。
持って帰って居れば薄片を造ったのだが、帰りの電車の中でこの記述に気づいたので時既に遅かりしだった。小生の「まくら状溶岩の露頭」ブログを見て頂ければ幸い。似たような画像が沢山在る。
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